高台寺@京都 2008.7/13(Sun)
2008年 07月 22日
高台寺へ。
豊臣秀吉夫人 北政所(ねね)が、秀吉没後、余生を過ごした場所です。
ねねの道から、高台寺へ向かう石段が好きです。
この階段だけは、何度も歩いたのですが、高台寺へ入るのは初めて。
実は、豊臣秀吉があまり好きなタイプではないので、興味がなかったのもあります(失礼)。
方丈庭園には、白砂が円錐型に2か所盛ってあります。
これは何故かと係の方に問うたら、
門の前にこの砂を盛るのは、客人をおもてなしする意とのことです。清めてあるという意味もあるでしょう。
レッドカーペットならぬ、ホワイトカーペット?この砂を崩して客人が進むらしいです。
料亭(料理屋さん)の玄関下にも、盛り塩がありますが、同様の意味なのかな?
そして、昔は電気がないので、この白砂(光る成分が含まれている)で明かりを採ったとのこと。
昼は陽光、夜間は月の光が、白砂の盛り砂に反射したそうです。
女性の寺らしく、名所のポイントポイントに、係の女性の方がいらして、案内してくれたり、説明してくれるのも、細やかな気配りでした。
暑い中、日傘をさして立っていらした係の方、ご苦労様です。
豊臣秀吉は、女好きで、側室も多く、北政所は、気を揉むことが多かったのでしょう。
織田信長に愚痴をこぼしたのか、織田信長から、彼女に宛ててやさしい手紙が届いています。
池波正太郎先生をはじめ、色々な訳を目にしたのですが、ぴんと来なかったので、自分で訳してみました。
信長は、秀吉のことを 『はげねずみ』と呼んでいるのが、可笑しいです(笑)
殊に土産、色々美しさ、中々目にも余り筆にも尽し難く候。
祝着ばかりに、この方よりも何やらむと思ひ候へば、その方より見事なる物持たせ候間、
別にこころざしのなきまま、まづまづこの度はとどめ参らせ候。
重ねて参るのとき、それに従ふべく候。
なかんづく、それのみめぶりかたちまで、いつぞや見参らせ候折節よりは、十のもの二十ほども見上げ候。
藤吉郎、連々不足の旨申すの由、言語道断・曲事に候。
いづかたを相たづね候とも、それ様程のは、又再び、かの禿鼠相求め難き間、これより以後は身持を陽快になし、いかにも上様なりに重々しく、悋気などに立ち入り候ては然るべからず候。
ただし女の役にて候間、申すものの申さぬなりに、もてなし然るべく候。
なほ、文体に、羽柴には意見請ひ願ふものなり。
このたびは、素晴らしいおみやげをありがとう。気を遣って選んでくれたことが良く分かる品々で、嬉しさは筆にも表わせないほどです。
こちらからもなにかと考えたのですが、このおみやげに匹敵するものも思い付かないので、今回はお送りするのを止めました。
何か考えておきますので、次回を楽しみに待っていて下さい。
それから、驚いたのは、しばらくぶりにお逢いしたら、貴女が10倍も20倍も美しくなられていたことです。
藤吉郎(秀吉)は常々、不平不満を言うとのことですが、全くもって言語道断、けしからぬことです。
どこを探したところで、貴女のような素敵な女性はいないのですから、禿鼠(はげねずみ)には勿体ないほどですよ。
貴女もやきもちなど妬かず、秀吉夫人らしくゆったりと構えていらっしゃい。
女性らしく、優しくしてあげること。
羽柴(秀吉)には、信長がこんなことを申していたと、手紙を見せてやりなさい。
~Blue意訳~
可愛い妻、賢夫人と呼ばれながら、彼女の心のうちはどうだったのでしょうか。
周辺地図はこちらへ。
ねねの道から、高台寺へ向かう石段が好きです。
この階段だけは、何度も歩いたのですが、高台寺へ入るのは初めて。
実は、豊臣秀吉があまり好きなタイプではないので、興味がなかったのもあります(失礼)。
これは何故かと係の方に問うたら、
門の前にこの砂を盛るのは、客人をおもてなしする意とのことです。清めてあるという意味もあるでしょう。
レッドカーペットならぬ、ホワイトカーペット?この砂を崩して客人が進むらしいです。
料亭(料理屋さん)の玄関下にも、盛り塩がありますが、同様の意味なのかな?
そして、昔は電気がないので、この白砂(光る成分が含まれている)で明かりを採ったとのこと。
昼は陽光、夜間は月の光が、白砂の盛り砂に反射したそうです。
女性の寺らしく、名所のポイントポイントに、係の女性の方がいらして、案内してくれたり、説明してくれるのも、細やかな気配りでした。
暑い中、日傘をさして立っていらした係の方、ご苦労様です。
豊臣秀吉は、女好きで、側室も多く、北政所は、気を揉むことが多かったのでしょう。
織田信長に愚痴をこぼしたのか、織田信長から、彼女に宛ててやさしい手紙が届いています。
池波正太郎先生をはじめ、色々な訳を目にしたのですが、ぴんと来なかったので、自分で訳してみました。
信長は、秀吉のことを 『はげねずみ』と呼んでいるのが、可笑しいです(笑)
殊に土産、色々美しさ、中々目にも余り筆にも尽し難く候。
祝着ばかりに、この方よりも何やらむと思ひ候へば、その方より見事なる物持たせ候間、
別にこころざしのなきまま、まづまづこの度はとどめ参らせ候。
重ねて参るのとき、それに従ふべく候。
なかんづく、それのみめぶりかたちまで、いつぞや見参らせ候折節よりは、十のもの二十ほども見上げ候。
藤吉郎、連々不足の旨申すの由、言語道断・曲事に候。
いづかたを相たづね候とも、それ様程のは、又再び、かの禿鼠相求め難き間、これより以後は身持を陽快になし、いかにも上様なりに重々しく、悋気などに立ち入り候ては然るべからず候。
ただし女の役にて候間、申すものの申さぬなりに、もてなし然るべく候。
なほ、文体に、羽柴には意見請ひ願ふものなり。
このたびは、素晴らしいおみやげをありがとう。気を遣って選んでくれたことが良く分かる品々で、嬉しさは筆にも表わせないほどです。
こちらからもなにかと考えたのですが、このおみやげに匹敵するものも思い付かないので、今回はお送りするのを止めました。
何か考えておきますので、次回を楽しみに待っていて下さい。
それから、驚いたのは、しばらくぶりにお逢いしたら、貴女が10倍も20倍も美しくなられていたことです。
藤吉郎(秀吉)は常々、不平不満を言うとのことですが、全くもって言語道断、けしからぬことです。
どこを探したところで、貴女のような素敵な女性はいないのですから、禿鼠(はげねずみ)には勿体ないほどですよ。
貴女もやきもちなど妬かず、秀吉夫人らしくゆったりと構えていらっしゃい。
女性らしく、優しくしてあげること。
羽柴(秀吉)には、信長がこんなことを申していたと、手紙を見せてやりなさい。
~Blue意訳~
周辺地図はこちらへ。
by blueinjpn
| 2008-07-22 23:59
| 旅行